このたび
アメリカ生活の第2章として
CDL A ライセンス
(米国で最も重い連結車両(トラクター・トレーラーなど)を運転するために必要な最上級の商用運転免許)
を取得し、
長距離トラックドライバーとしてのお仕事をスタートしました!!
取得するに至った経緯
取得するまでの過程
実際に仕事をしてみての感想
今後の展望
などをまとめてみました!
経緯
残念ながら 別居 をする流れになり
日本への永久帰国も考えましたが
最低限アメリカに残って娘の成長は見守っていきたい
ではアメリカでどうやって生き残っていけばいいのか!? と考えたときに
コネも資格も実績も何もない自分が生き残っていくには
アメリカ人がやりたがらない かつ
いますぐにでもAIに取って代わられることのない仕事
に就くしかないのかなと思いました。
その考えのもと、自分が好きに仕事が続けられそうなのは 運転の仕事
かなとずっと頭の片隅で考えてはいました。
運転が好きで旅行も好きな自分には
運転しながらアメリカ中を見て回れるトラック運転手の仕事は合っているのかなと感じました。
トラック運転手の仕事は常に移動の連続で休みも不定期ということでアメリカ人はやりたがらない、
今のテクノロジーではまだトラック運転の自動運転技術を導入するには時期尚早で
AIに代わられる可能性は他の業界に比べたらだいぶ先の将来の話になる
アメリカで大型トラックを運転するのに必要な Class A という種類の免許を取得すれば
手に職があるということで、とりあえずどうにかはなる
ということで Class A 免許の取得を決意しました。
CDL A 免許取得の過程
まずはご自身がお住いの州で
① DOT Physical の取得
DOT Physicalとは、
アメリカ運輸省(Department of Transportation, DOT)が義務付けている、商業用自動車(大型トラックやバスなど)の運転手が安全に運転できる健康状態かを確認するための健康診断 のことです。
ネットで調べるとだいたい地域のアージェントケアなどでやっています。
僕が行ったところでは $150 で
視力検査、聴覚検査、尿検査、血圧・心拍、平衡感覚など一通りの検査を行い、
マックスの2年間有効な証明書をゲットできました!
②CDL Lerner’s permit の勉強
CDL Lerner’s permitとは、
大型商用車(トラックやバスなど)の運転を練習するために必要な仮免許のことで
これを取得しないと次のステップに進むことができません。
Lerner’s permitのテストは大きく3つに分かれており、
一般知識・エアブレーキ・コンビネーション車両
この3つのセクション全てに合格する必要があります。
練習問題はネットに無料の問題がいくらでも出てますのでこれらをひたすら解きまくって暗記します。
だいたいテストを受けれる自信が付くまで2週間くらいでしょうか。
CDL Lerner’s permit 練習問題リンク




③お住いの州・カウンティのDMVで Lerner’s permitの試験を受ける
テストを受ける準備が出来たらお住まいの地域のDMVで試験を受けます。
事前審査でその州に住んでる証明がチェックされますが、
僕の場合はこれで少し苦労しました。
持ち物&Proof of address
Proof of residence requirment https://osceolataxcollector.org/wp-content/uploads/2024/10/CDL-Residential-Address-Requirements.pdf
ずっとフロリダ州に住んでいたものの
義理両親が所有のコンドミニアムに住まわせてもらってたので
賃貸契約書なし、光熱費の名義も向こう、などなどリストAを証明する書類を用意できませんでした。
リストAの書類が用意できない場合はコートハウス(裁判所)で
Domicile という日本でいうところの「本籍地」はここですよという
宣誓を発行してもらうと (申請料は $20 )
リストBの書類を一つでも用意できればフロリダの住所証明をクリアできます
そして無事にテストに臨めることになり、
基本的にテスト毎の制限時間は1時間、時間は十分にありますのでじっくり取り組めます。
最初はGeneral knowledge test からでしたが
まさかの失敗におわり、
1日に2回まで受けれるようで2回目でなんとかクリア(それでもギリギリでしたが…笑)
Air break と Combination セクションは一発でクリアできました(これもかなりギリギリでしたが)
実際のテスト問題は練習問題よりも少しひねりがあったり、
今まで解いたことのないような問題も出てきたりで
結構難しかったです
本番の緊張感も余計に影響したかもしれません
本番では100%自信がない問題はスキップすることもできるので
とりあえずスキップして全問題に目を通してからじっくり取り組む戦略が良いかもしれません
無事に3項目のテスト問題をクリアした後は視力検査(DOTフィジカル通過した視力なら楽勝!!)
DOTフィジカルの確認
簡単な確認事項があり
テスト料金 $10
を支払ったら無事に Lerner’s permit を取得することができました!!
④CDLスクールでのトレーニング
Lerner’s permit取得後はCDLスクールにて実技試験合格に必要な技能の習得が必要になります。
CDLスクールを選ぶうえで
入学前の費用負担が発生しないトラック会社のスクールで検索したところ
Knight か Swift が出てきますが Swiftの担当者の感じや返答が非常に感じが悪く、
一方でKnightは感じ良かったのが決め手となり、
KnightのCDLスクールに申し込むことを決めました。
Knightのスクールに申し込むに当たっては、
会社独自のDOTフィジカルが義務付けられ、
薬物検査として尿検査と毛髪検査も実施しました。
オーランド市内の
Pine Castle Chiropractic Center
というところで行い、会社と提携しているのか、
その場での費用の支払いはありませんでした。
入学前にはPre employ processというものがあり、
過去三年の職歴が必要で(ウーバーやドアダッシュやっててよかった…)
1099などの証明が必要になります
無事に入学は認められ、スクールは
インディアナポリスとアリゾナ州フェニックスの2ヶ所がありますが
娘の住んでるNYから場所が近いところというので
インディアナポリスを選択しました(それでも車で2日掛かりの移動でしたが)
授業料は $5200 (約81万円) プラス 現地のホテル宿泊費3週間 $1800 (約28万円)
ですが、
会社に正式採用後、独りでの運転デビュー後の給料から毎週一定額天引きされる仕組みになります
だいたい完済するまでに2年くらいという案内でした。
(ローン残額の支払い方法に会社と合意できれば途中で違う会社に移ることも可能です)


スクールは基本的に月~金 朝の6時から14時(金曜だけ11時まで)週末はお休みという日程で
3週間のコースになります。
ホテルにはスクール開始の前日からチェックイン可能で
朝の5時半頃に会社が提供するシャトルにて会社のトレーニング施設まで移動します。

1週目は座学中心で
2週目から本格的な技能実習がスタートし、
プレトリップインスペクション、
実技試験の4科目の練習、
実際の公道やインターステートでの運転となっていきます
3週目は実技試験に向けての総仕上げといった流れになります。


⑤実技試験(Skills Test)の受験
実技試験は主に3つのセクションに分かれます
1 Pre trip inspection
Pre trip inspectionとは商用車(トラックやバスなど)のドライバーが運転を開始する前に行う、
車両の主要なシステムと部品の徹底的な検査のことです。
だいたい15分~25分くらいかかり、全てを英語で説明しなくてはならないので
我々日本人にとっては覚えるのも大変ですし結構なハードルです。
以下のようなYoutubeを参考にひたすら視聴して覚えていった感じです。
1週間もすればひととおり覚えてくるので、2週目の中頃になってくると完璧にこなせてきます!!

2 Maneuver
操縦テストですね
主に4つの課題があり
1Forward stop
2Straight back
3Offset
4 Offset reverse (パラレルパーキング)
にわかれます
これらの動画を参考にイメージトレーニングや勉強をしました!
最後のOffset reverseが一番むずかしいです…
3ロードテスト
交通ルールに則って運転できているか
カーブを側道やガードレールにぶつけずに曲がりきれるか!?
などなどチェックされます
これら主な3項目全てを合格できるとようやく晴れて実技試験合格となります。
僕の場合は1回目の試験で合格することができず、
まさかのスクール4週目に突入、2回目の挑戦で無事に合格することができました!!
合格後は会社から卒業証書をもらい、書類手続きをして
はれてインディアナポリスから解放となりました
全てが終わった瞬間はとにかくホッとしました!!



⑥CDL Aライセンスの取得
お住いの州に戻ってDMVにて正式なCDL Aライセンスが発行されます。
僕の場合はインディアナ州からフロリダへ
試験データがアップされるまでに3~5日掛かるとの案内があったので
クリスマスだったこともあり、すぐにフロリダには戻らずに
まずは娘の住んでいるNYへ戻りました。
そこで1週間ほど過ごしてからNYからフロリダへ戻りました笑
会社的にはすぐにフロリダに戻ってCDLライセンスゲットしてほしそうでしたが
そもそもデータがすぐに反映されないそうでしたし….笑
そしていざフロリダへ戻りDMVに行きましたが
まだフロリダではデータの確認ができないとのことで
大元のFLHSMVへの確認作業が滞り翌日出直すことに….(泣)
そしてついに翌日にはデータが反映されたようで
無事にCDL クラスA ライセンスを取得することができました!!
取得料は $81 掛かりました
⑦正式に会社から雇用され、トレーニングスタート
CDLライセンスを会社にアップロードし
正式に会社から雇用されました!!
すぐにトレーナーとの実戦トレーニングに進むこともできますが
会社では更に運転への自信を深めてもらうための
1週間特別プログラム 通称「トップガンプログラム」
なるものが用意されており
僕は実際の道路に出る前にもう少し自信を深めたかったので
トップガンプログラムへの参加を希望しました。
トップガンプログラムが開催されているのは東海岸付近では
アトランタとインディアナポリス、
しばらくNYに滞在していたので
NYから一番近いインディアナポリスでの参加にしました。
プログラムは毎週月曜に開始されるので
ホテルは前日の日曜からチェックインできます。
またインディアナポリスに行くことになるとは思ってませんでしたが….笑
トップガンプログラムの1週間ではデジタルの運転シミュレーターを使用した訓練を午前中に行い、
午後は実際のヤードに出て45℃バックの練習を行うという流れでした。
⑧トレーナーと2週間、実際のお仕事に同行してトレーニング、その後会社の最終試験を受ける
トップガン卒業後はトレーナーとマッチングされ、
実際のお仕事に同行しながら仕事内容を覚えていく流れになります。
ちなみにトップガンプログラム受講者は2週間のトレーニング、
それ以外は4週間のトレーナーとのトレーニングが必須になります。
トレーニング期間の最後には会社独自の最終試験があり、
これに合格しないと正式採用はされないということがトレーニング開始後にわかり
プレッシャーになりました。(2回チャンスがあるようですが)
試験内容はプレトリップ、実際のロードテスト、45℃バックの3項目です。
⑨晴れて独り立ち
無事に会社の最終試験に合格すると、ようやく独り立ちをすることができます!
僕の所属は Refrigerated ということで冷蔵部門になります。
冷蔵部門のターミナルでNYから一番近いのはオハイオ州コロンバスにあるターミナルです。
ホームタイムという時間では
ペンシルベニア州のターミナルに自家用車を駐車できる許可をもらい
ペンシルベニアからNYの娘のもとへ帰ります
(隣同士の州ですが片道4時間掛かります)
基本的な仕事の流れは
①荷物をピック
②スケール(計量)をし、重量オーバーでないことを確認
③お届け先のお客さんへ時間通りにお届け
④空のトレーラーの状態を確認、必要であればトレーラーウォッシュに行く
の繰り返しになります。
その他にも自分の業務時間や運転時間の超過に注意しなくてはならない、
アポに遅れない為の運行スケジュールの組み立てなどなど
注意しなくてはいけない点はいくつかありますが
慣れてくれば同じことの繰り返しでなんとかなります。
僕もようやく最近慣れてきました笑
今後の展望
ずっとこの会社に残るかはわからないですね
他の会社に移るにしてもだいたいどの会社でも最低6ヶ月〜1年の運転経験が求められるので
6ヶ月は最低でも…というところでしょうか
あとはやはり特別な運転技術が必要なので、
何かにぶつけたりすることなく
とにかく無事故無違反で頑張っていきたいです

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